2月から3月は決算の時期。いろいろな店舗ではそれにあわせる形でセールが行われる。消費者にとっては今が“買い”のチャンス。とくに家電は狙い目だ。
「家電量販店も、2月、3月に決算を迎えるところが多い。しかし、新生活準備の時期とかぶるので、あまり値引きしなくても売れる商品もある。安いものもあれば、そうでないものもあるので、その見極めが大切です」と家電コーディネーター・戸井田園子さん。家電量販店では常に値引き料金が張り出されているが、それが本当に「底値」なのかどうか。家電を安く買うには新製品と旧製品の入れ替え時期を知ることが最大のポイントだ。
「新モデルが出れば、店側は旧モデル製品の在庫を処分したいので、値下げしてきます。新モデルといってもマイナーチェンジ程度の場合もあります。新機能がどうしても欲しいなら別ですが、新モデルにこだわらずに旧モデルを安く買う方がずっとお得です」(戸井田さん)
なかでもこの時期に購入チャンスを迎えるのが、エアコンだ。
「高機能の上位機種から安い下位機種まで、各社ともだいたい6段階のグレードの製品を出しています。上位3機種は11~1月、下位3機種は2月頃までに新製品が出てくることが多い。今の時期は、一昨年11月、12月に発売になった最上位機種が“2016年モデル”として半額くらいになっています。例えば30万円だった最上位モデルが15万円前後と、今年の廉価モデルの新製品と同程度の値段になっていたりするので、上位機種を安く買うチャンス。2016年モデルの下のクラスなら6万~7万円で手に入ります」(戸井田さん)
洗濯機は、縦型かドラム式かで“買い時”が違う。
「縦型は3月、4月が新モデルが売り出される時期。なので、縦型洗濯機の場合は4月まで待って旧モデルを買うのがいちばんお得です。一方、ドラム式の新モデルが出るのは11月頃で、今はだいぶ価格が下がってきています。新モデルが出るまでまだ間があるので、必要なら今買ってもいいでしょう」(戸井田さん)
家電コンシェルジュ・神原サリーさんが「買うなら今!」と話すのは空気清浄機だ。