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クッキングペーパー活用、特性最大限に生きるレンジ蒸し等

1枚で何役もこなすクッキングペーパー

 台所の汚れを拭き取ったり、水や油切りに使ったりするキッチンペーパー。もっともっと便利でお得な使い方がたくさんあること、ご存じだろうか? 下ごしらえから片付けまで、料理を簡単&おいしくしてくれる優れものの紙ワザを身につけなくてはもったいない。クッキングペーパーならではの活用術をライオンリビングケアマイスター・杉本美穂さんに聞いた。

◆「かつおぶた」で“だし取り”“アク取り”“落としぶた”の3役を同時進行!

 日本料理店『日本橋ゆかり』三代目の野永喜三夫さんが『あさイチ』(NHK総合 2016年9月6日放送)で紹介し、話題になったのがこの方法。

〈使い方〉
【1】具材を炒めて鍋に入れ、水と調味料を加えてひと煮立ちしたら火を止め、クッキングペーパーをかぶせる。
【2】真ん中にかつおぶしをのせる。
【3】クッキングペーパーをもう1枚重ねてのせて、菜箸でつついて2枚を密着させる。
【4】火をつけて中火で10~15分煮る。
【5】火を止め、クッキングペーパー2枚を取り出す。

▼かつおぶしから“だし取り”しながら、煮物から出る“アク取り”もできる。さらに、“落としぶた”効果で煮崩れを防いで、煮汁が全体にまわり、味が染み込むのでおいしく仕上がる。「脂の多い肉などを煮る場合は、紅茶葉を2枚のクッキングペーパーではさんで落としぶたにすれば、脂っぽさが抑えられてさっぱりした味になります」(杉本さん)。

◆ぬらしてくるんで「レンジ蒸し」なら下ごしらえも料理も!

 クッキングペーパーの水分保持力と熱に強い特性を最大限に生かした調理方法が「レンジ蒸し」。

〈使い方〉
【1】野菜を食べやすい大きさに切り、ぬらしたクッキングペーパーで包んで耐熱皿にのせる。
【2】そのままレンジで加熱。加熱時間の目安はブロッコリー100gで約1分40秒。

▼「ぬらしたクッキングペーパーを使えば、食材からの余分な水分を吸い取りながら蒸せるので、仕上がりがやわらかくなりすぎません」(杉本さん)

 また、油揚げの油抜きにも「レンジ蒸し」が便利。

〈使い方〉
【1】軽くぬらしたクッキングペーパーで油揚げをくるんで耐熱皿にのせる。
【2】500Wの電子レンジで30秒加熱。軽く手でなでるようにして油揚げの表面にペーパーを密着させると、余分な油がしっかり取れる。

※女性セブン2017年4月27日号

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