しかし、おっさん(おばさん)の一部には、丁寧な対応のつもりで、ちょっとドヤ顔な気配で、送った側が「○○の打ち合わせの件」とわかりやすいタイトルを付けているのに、わざわざ「ありがとうございます」といったまぎらわしいタイトルに変えてくる人がいます(「○○の打ち合わせの件←ありがとうございます」といった追加バージョンもありますが、それはまだマシ)。深刻なトラブルになるわけではないので、べつにいいといえばいいんですけど、相手は「うわ、おっさん臭!」と思うでしょう。
【2】用件があって電話しているはずなのに、まずはどうでもいい世間話を始めてなかなか本題に入らない
おっさんですから、少しぐらいの逆風なんて気にせず電話もどんどん活用したいところ。急ぎの場合はメールより電話で伝えたほうが確実だし、細かいニュアンスを伝えられたり微妙な調整がしやすかったりという利点もあります。「電話よりメール派」の若者だって、けっして電話を忌み嫌っているわけではないはず。ムキになって電話を敵視する手合いは、「人とちょっと違うオレ」を主張したいだけのマヌケ野郎なのでほおっておきましょう。
ただ、必要に応じて電話を使うのはいいとして、おっさんはまず「景気はどうですか」「最近、飲んでますか」的などうでもいい話から入りたがる癖があります。電話を受けるのはオフィスにいるときという前提の時代は、世間話でコミュニケーションを取ることも大切だったかもしれません。しかし、携帯電話の場合、電話を受ける状況はさまざま。どうでもいい話が延々と続くと、とくに若者はうっとうしさとおっさん臭さを感じるでしょう。
【3】新婚だったり結婚間近だったりする女性を見ると、親切のつもりなのか夫婦円満の秘訣を授けたがる
もしかしたら、そうするのが年長者としてのマナーだと思っているのでしょうか。新婚だったり結婚間近だったりする女性がいると、おっさんは自分の乏しい経験や浅い男女観から導き出された「夫婦円満の秘訣」を伝授しないではいられません。アドバイスしているおっさん自身は、ギスギスした夫婦関係が続いていたり妻に逃げられたりしているケースも、よくあります。だからこそ余計に、言わずにいられないのかもしれません。
仮に相手の女性が「そうなんですね。貴重なアドバイスありがとうございます」と言ってくれるようなできたタイプだったとしても、心の中では「うるさいよ!」と毒づき、あふれるおっさん臭さに辟易しているのは確実です。言いたくてもグッと我慢しましょう。
そして、こんなふうに「これはマナー違反」という話になると、すぐに「そんなことない!」「一概には言えない!」とムキになるのも、おっさんの特徴。「結局マナーというのは~」と、持論を展開し始めるおっさんもいます。ニーズに応じて、参考にしたり反発したり鼻で笑ったりしてください。……と、おっさん臭い予防線を張ってみました。