国内

母のあえぎ声に苦しめられた女性、後に「こんないいものはない」

61才女性の衝撃告白手記

 どんなに辛いことがあっても、私は負けない──。そんな強い意志を持った小野美佐江さん(仮名・静岡県・61才)が、自らの半生を告白する。

〈本稿は、「自らの半生を見つめ直し、それを書き記すことによって俯瞰して、自らの不幸を乗り越える一助としたい」という一般のかたから寄せられた手記を、原文にできる限り忠実に再現いたしました〉

 * * *
 先日、押し入れの整理をしていたら、写真技士が撮影した恭しい記念写真が出てきました。有名な神社で、生まれたばかりの娘を抱いた27才の私。後ろが夫。その右横に夫の兄が立ち、母の向こうで場違いに笑っているのは母の再婚相手。

 この男3人が一緒に写っている写真はあってはならないのです。こんな写真を撮ったことも、存在することもすっかり忘れていた私は、だんだん恐ろしくなり、ごみ箱に捨ててしまいました。

 3人の男の誰かが、娘の父親ですが、そのことを娘はもちろん、ほかの家族も知りません。

 私が育ったのは、東京郊外の2DKのマンモス団地。父は高卒で地方公務員。母は地味で働き者の理容師。きょうだいは年子の兄と、年の離れた弟。両親とも無口で、父はいつもムッと怒ったような顔をしていました。外からはごく普通の家庭に見えたのかもしれません。

 ところが夜、母が作った簡単な夕飯を食べ終えると、せかされてお風呂へ。そして「早く寝なさい」とふすまがピシャリと閉められ、兄と私の地獄の時間が始まります。

 夜の8時過ぎ、いくら小学生でもまだ眠れる時間ではありません。布団をかぶってじっとしていると、何かがこすれる音がして、そのうち母のあえぎ声が聞こえてきます。母の声がどんどん大きくなり、最後は父も母も人とは思えないような雄叫び。これが毎晩なのです。

 兄も私も耳をふさいで、天井の一点を睨にらみつけ、テレビを買ってからは音を大きくして、「早く終われ」とそればかり願っていました。ふすまの向こうで両親が何をしているのか、私は物心ついたときから知っていました。母の横で寝ていたころ、私の横でもしていたからです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

オフの日は夕方から飲み続けると公言する今田美桜(時事通信フォト)
【撮影終わりの送迎車でハイボール】今田美桜の酒豪伝説 親友・永野芽郁と“ダラダラ飲み”、ほろ酔い顔にスタッフもメロメロ
週刊ポスト
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン