ライフ

ニラは「食べる予防薬」風味も栄養価も最高の初夏が食べごろ

「食べる予防薬」といわれるニラの旬レシピ

 初夏に旬を迎える「にら」はネギ科ネギ属の野菜。「古事記」や「万葉集」にも出てくるほど、日本でも古くからなじみの深い野菜のひとつで、にんにくのような独特の香りが特徴だ。

 緑の葉を食べる「葉にら」、やわらかく甘みのある「黄にら」、花の蕾(つぼみ)を食べる「花にら」の3種類がある。一般的に、“にら“といえば「葉にら」を指す。

 にらの香りのもとは硫化アリルの一種でアリシンという物質。ビタミンB1の吸収を助けて疲労回復や滋養強壮に、免疫力を高めるのでがんの予防にも効果があるとされる。また、βカロチンやビタミンC、ビタミンEも豊富で、免疫力アップや抜群の抗酸化作用を誇る。風味も栄養価も最高の今、積極的に摂りたい“食べる予防薬”である。

 家庭料理研究家の松田美智子さんはにらについてこう話す。

「旬のにらは香りが強く、歯ざわり優しくもシャキッとして、ほのかな甘みが口にとても新鮮。できるだけシンプルに味わいたいですね。すぐに火が通りますから、くれぐれも加熱しすぎないようご用心を」

【にらの準備】
 にらは葉の緑色が濃くて艶があり、手で束の根元を持った時に張りがあって、グニャッと先がダレないかを見る。また、根元の切り口に注目。切り口が新しくみずみずしいのは、収穫から時間が立っていない証拠。ぬめりが出ていないか確認しよう。

 にらは火の通りが早い。大きさにバラつきがあると食感が落ちるので、調理の際は必ず長さを切り揃えること。下ゆでする際は、束のままでゆでて切り揃える。

◆『にらのナムル』のレシピ
【1】にら1束は根元を軽くゴムでくくる。大きめの鍋に湯を沸かし、塩少量を加えて沸騰させてから、にらを根元から入れて菜箸で葉先を湯に浸す。
【2】すぐに火を切ってにらをざるに空け、冷水につける。全体的に冷めたら根元を上にして持ち、葉先に向かって絞り下げる。
【3】にらの根元を切り落として5cm長さに切り揃える。軽く水気を絞って器に盛り、ごま油大さじ1を回しかけて塩小さじ1/4をふる。

撮影/鍋島徳恭

※女性セブン2017年6月8日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン