ライフ

漫画『謝男』作者・板垣恵介氏「究極の手土産は土下座だ」

『どげせん』『謝男』の作者である漫画家・板垣恵介氏

 初対面の挨拶、無理なお願い、失敗の謝罪やお世話になったお礼──ビジネスやプライベートの大切なシーンにおいて、手土産は極めて重要だ。相手の心に必ず残る手土産は何なのか? 『どげせん』『謝男(シャーマン)』などで知られる漫画家の板垣恵介氏が、“究極の手土産”について語る。

 * * *
 手土産は自分の気持ちを相手に伝えるときに、気持ちに添える「目に見えるモノ」。だから、相手に気持ちを伝える“究極の手段”としての「土下座」も、まさに「手土産」のひとつだと思いますね。

『謝男』(日本文芸社刊)で描いたのは、高校教師が生徒に「土下座」という手段を使い、世の理を分からせるというストーリー。本来、教師は生徒の前では圧倒的強者ですよね。その強者が、弱者であるはずの生徒に向かって土下座する。ドラマが生まれる。

 土下座をテーマにした作品を描こうと思ったのは、自分自身の気づきから。ある恩人に対して、ギブアンドテイクの「テイク」ばかりが多くなって、本能的に心苦しく感じるようになった時期がありました。どうやったらそこから解放されるのかと思案したとき「この人の足元にひれ伏したら気持ちが楽になるだろうな」と感じたんです。そこから、〈謝りたいと感じる〉その気持ちこそ〈感謝〉ではないか、と思い至ったんですよ。

 自分は他人に土下座したことはないけど、されたことが2度あります。それも、同じ編集者に2度。思い返せば、これが「最強の手土産」だったかもしれない。だって、10年経ってもその情景がまざまざと思い出せるんですから。

関連キーワード

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン