国内

西郷、直虎、真田…大河ドラマ時期に歴史資料発見が多い理由

「西郷どん」スタートのタイミングで肖像画発見

 これまで「1枚も存在しない」と言われていた西郷隆盛の肖像画が発見──この歴史スクープが明らかになったのはNHK大河ドラマ『西郷どん』の1話放送直前。なんだかタイミングが良すぎるような……。

 実は、大河ドラマとそれにまつわる「史料発見」には妙なシンクロが多い。

 2016年の大河『真田丸』の展開が大坂夏の陣にさしかかった11月、その戦いで討ち死にした武将・後藤又兵衛の最期の様子が記された書付(かきつけ)が発見されたことが、岡山県立博物館から公表されている。

 2017年の『おんな城主 直虎』の放送を控えてさまざまな紹介番組や関連本が増えてきた2016年12月には、大河のストーリーを揺るがすニュースがあった。京都にある井伊美術館の井伊達夫・館長は、彦根藩の文献を調査し、「次郎直虎」なる人物は井伊家の家系図に存在せず、井伊直盛とは関係のない男性だったと発表した。ドラマが始まる直前に、「直虎は男」という衝撃の発表が行なわれたのである。

◆研究予算が変わる

 さらに2010年に放送された『龍馬伝』ではドラマ中盤の7月に、高知県立坂本龍馬記念館で、「薩長同盟を陰で支えた男たち」展が開催。京都・土佐藩邸から出てきたという寺田屋事件の報告書など、「新発見」や「初公開」と銘打たれた史料が多数展示された。

関連キーワード

関連記事

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
乱戦の東京15区補選を制した酒井菜摘候補(撮影:小川裕夫)
東京15区で注目を浴びた選挙「妨害」 果たして、公職選挙法改正で取り締まるべきなのか
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン