都会で生活する人が地方にも生活拠点を持ち、行き来しながら暮らす“二拠点生活者”が増えている。2016年度から国土交通省が2つの地域での居住を促進するためのモニター調査を実施するなど、行政機関も、本格的な取り組みを見せている。そこで、東京と葉山で二拠点生活をする女性にホンネを聞いた。
◆M子さん(67才)
東京では実家(一戸建)で妹夫婦と同居。葉山では窓から富士山が見える3LDKの古いマンションを購入後、2LDKにリフォーム。1人で暮らす。
東京の出版社で定年後も書籍の編集をしているM子さん。平日は深夜まで仕事が及ぶため、東京では妹夫婦が住む実家の別棟に暮らし、週末だけ葉山で過ごす生活を始めて30年になるという。
「葉山を選んだのは、東京まで電車で約1時間半とアクセスもよく、海もあって自然も豊かだから。東京で忙しく過ごす分、葉山では新鮮な野菜や獲れたばかりの魚介類をおつまみにしてお酒を飲んだり、のんびりと過ごしています。たまに仕事を持ち込むこともありますが、葉山での時間はホッとできるひと時。月曜日からまた仕事を頑張ろうと思える貴重な場所です」。
※女性セブン2018年3月1日号