ライフ

腰から下にビンビンという痛み 脊柱管狭窄症の可能性も

足の痛みは重大な病気の予兆かも

 少し歩くと、ふくらはぎが“キュッ”と締め付けられるように痛み、休まなければならなくなる──いわゆる「こむら返り」と同様の症状に感じられるが、動脈硬化の一種である閉塞性動脈硬化症のサインかもしれない。清水整形外科クリニックの清水伸一医師がいう。

「人によっては500メートル程度歩いただけでも痛むことがある。休むと痛みはすぐ取れるので“体力が落ちただけだろう”と対処が遅れるケースが多いのですが、閉塞性動脈硬化症によって、下半身に十分な血流が巡っていないことが考えられる」

 放置すると痛みは強くなり、慢性的に“ギリギリ”と足が痛んで歩けなくなる間欠性跛行(かんけつせいはこう)に発展する。

「間欠性跛行の痛みも休めば和らいでしまうため、無理をすれば日常生活程度ならこなせてしまう。そのため、我慢強い人だとさらに動脈硬化が進行し、かかとやくるぶしが壊疽を起こして、最悪の場合は足の切断を余儀なくされる」(同前)

 閉塞性動脈硬化症は他にも脳梗塞・心筋梗塞などの重篤な病に直結する。特に肥満や糖尿病の傾向がある人は、ふくらはぎや足先の「キュッ」に敏感になったほうがよさそうだ。

 腰から下の足全体にかけて“ビンビン”と電気が走るような痛みがあったり、足の裏が“ジリジリ”と痺れる場合、脊柱管狭窄症の可能性がある。前屈みになると痛みが和らぐのが特徴だ。進行すると正しい姿勢の維持が困難になり、尿漏れなどを引き起こす。

※週刊ポスト2018年4月27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

報道陣の問いかけには無言を貫いた水原被告(時事通信フォト)
《2021年に悪事が集中》水原一平「大谷翔平が大幅昇給したタイミングで“闇堕ち”」の新疑惑 エンゼルス入団当初から狙っていた「相棒のドル箱口座」
NEWSポストセブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
雅子さまは免許証の更新を続けられてきたという(5月、栃木県。写真/JMPA)
【天皇ご一家のご静養】雅子さま、30年以上前の外務省時代に購入された愛車「カローラII」に天皇陛下と愛子さまを乗せてドライブ 普段は皇居内で管理
女性セブン
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
稽古まわし姿で土俵に上がる宮城野親方(時事通信フォト)
尾車親方の“電撃退職”で“元横綱・白鵬”宮城野親方の早期復帰が浮上 稽古まわし姿で土俵に立ち続けるその心中は
週刊ポスト
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト
東京駅17番ホームで「Zポーズ」で出発を宣言する“百田車掌”。隣のホームには、「目撃すると幸運が訪れる」という「ドクターイエロー」が停車。1か月に3回だけしか走行しないため、貴重な偶然に百田も大興奮!
「エビ反りジャンプをしてきてよかった」ももクロ・百田夏菜子、東海道新幹線の貸切車両『かっぱえびせん号』特別車掌に任命される
女性セブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
NEWSポストセブン