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睡眠時間長すぎると身体の回復が適度になされない可能性も

寝過ぎにもご注意

「睡眠時間」については世界中で様々な研究がされている。1994年に東北大学大学院助教の柿崎真沙子氏が40~79歳の男性2万4895人を対象に行なった調査では、睡眠時間が1日6時間以下の人は、睡眠7~8時間の人に比べて3年以内に前立腺がんを発症するリスクが38%高くなった。

 この結果は、睡眠の持つ機能に関係すると睡眠学の権威で、中部大学生命健康科学研究所特任教授の宮崎総一郎医師は指摘する。

「睡眠には、疲弊した細胞を修復、回復する大切な機能があります。睡眠時間が不足するとこれらの機能が阻害され、体内の免疫力も低下することから様々な弊害が生じます」

 だが「寝すぎ」も問題だ。

「睡眠時間が長すぎる人は質の悪い睡眠の可能性があり、身体の回復が適度になされていない可能性がある。個人差はありますが、一般に睡眠時間は7時間程度が適切です」(宮崎医師)

 加齢により筋肉量が落ちて基礎代謝が少なくなると、日中の活動量も少なく疲れにくいため睡眠時間が短くなるが、健康のため毎日6~7時間の睡眠時間は確保したい。

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