ライフ

チーズとワイン、健康面の相性は× 理想のツマミは餃子

ワインと餃子の意外な組み合わせで健康に(写真:Getty Images)

 酒飲みなら一度は考えるのが、「酒を飲んで健康になる食べ物はないのか?」というもの。何気なく口にしているツマミで健康効果が期待できるものはないのか。愛飲家でもある医師たちが、同志のために「体にいいツマミ」を紹介する。

 ワインは“健康酒”として名高いが、定番とされるツマミには注意が必要だ。日本ソムリエ協会の名誉ソムリエで、秋津医院院長の秋津壽男医師(64)が語る。

「実はチーズとワインは健康面では相性が悪い。飽和脂肪酸を多く含み、動脈硬化を促進させる乳製品を好むフランス人に、なぜ、心筋梗塞や脳卒中が少ないのかという疑問からワインのポリフェノールが発見されました。言い換えると、ポリフェノールの抗酸化作用がチーズのマイナス面を補っていたということです。

 ワインの健康効果を高めるには、動脈硬化の予防効果があるとされている豚肉やニンニク、ネギなどを摂ったほうがいい。それらをまとめて摂れる理想のツマミが餃子です。私もワインと一緒に食べますが、マリアージュも素晴らしい。ニンニクが苦手な人なら豚肉とネギを使った冷しゃぶサラダなどがいいでしょう」

 動脈硬化の予防効果という点では、高脂血症や閉塞性動脈硬化症の治療薬としても使われているオメガ3系の多価不飽和脂肪酸のEPAやDHAが知られており、青魚の脂に含まれる。

「コンビニなどで手軽に手に入るものならサバ缶がいいでしょう。脂たっぷりで、ややこってりめのサバは青魚の中でもEPAやDHAが豊富に含まれています。今年は脂の乗りがいいサンマの塩焼きや、ブリの照り焼きもポリフェノールの力を高めると考えられます。白ワインより赤ワインのほうがポリフェノールは多く含まれますし、白は魚、赤は肉に合うと思われがちですが、青魚と赤ワインも意外に合いますよ」(同前)

※週刊ポスト2018年10月12・19日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト