福井工業大附属高時代から、一人暮らしをしながら練習してきた苦労人だが、「ジュニア時代は目立たず、2014年の日本学生を制した姉の唯里の方が有名だった。しかし姉はプロに向いてないと大学職員になり、妹はゴルフしかないとプロに進んだ。2度目のプロテストでトップ合格したものの、パター・イップスに悩んでスコアが安定せず、現在も改善中」(同前)だという。
今もツアーを一緒に転戦する父・直樹氏にもその悩みを打ち明けなかったという意地っ張りでもあるが、デビュー以来、終盤に崩れることが多く、初優勝を逃すことが多かったのもパットが原因だった。
今季のパーオン率はランク4位(73.24%)、ドライバー飛距離は8位(247.95ヤード)だが、平均パットは89位(30.68)。これだけはぐっすり寝てもなかなか目覚めない。
ショットもビジュアルもすでに“一流”だけに、獲得賞金だけでなく来季からはウェアやクラブのスポンサー額も増えることが予想されるが、やはりゴルフは「パット・イズ・マネー」。
※週刊ポスト2018年12月7日号