中国内モンゴル自治区の区都フフホトで、「忠犬ハチ公」を連想させる出来事が発生した。8月21日に女性の飼い主が交通事故で死んで以来、11月中旬まで80日間以上も交通量が多い幹線道路沿いで飼い主を待ち続けている子犬の動画がインターネット上で拡散し、235万回以上も再生されているのだ。子犬に同情した付近の住民が毎日、エサをあげているが、子犬は他の人には懐こうとせず、ずっと道路上に佇んだままだという。
フフホトではすでに日中の気温は零度以下と、冬が到来し寒くなっていることや、子犬や付近の住民が交通事故に巻き込まれる恐れがあることから、地元警察が子犬を保護。引き取りを希望している新しい家族にもらわれることになった。中国政府系通信社「中国新聞社」が報じた。
中国新聞社は「事故死した主人の帰り待つ! 子犬が現場の道路脇に80日間」との見出しを掲げた記事を配信。このニュースが流れると、「子犬を引き取りたい」と多くの愛犬家が申し出た。
同紙はこれら子犬を思うネットユーザーの声を再び報道。
「けなげな子犬に涙が止まらなかった。愛してくれる飼い主が現れることを祈りたい」「動物にも心があるということね。命は大切にしないと」などの声が寄せられている。