完成まであと11か月
昨年末は屋根もなく、スタンドの骨組みも未完成だったが、この1年でほぼ全貌が姿を現わした(12月1日撮影)。建築アナリストの森山高至氏が解説する。
「競技場の外側(東側)には、1階から2階に上がる階段が見え、その隣ではエスカレーターが工事中です。さらに屋内には5階までアクセスできるエレベーターが作られています。
屋根工事も最終局面を迎え、1か月前に比べて、向かって左手(南側)の屋根にガラス板が埋め込まれているのがはっきりとわかります。フィールドの天然芝に効率よく太陽光を照射するのが目的ですが、夏場は直射日光が入るので暑さ対策が課題といえます」
最上階の大屋根の庇の下方には、白い壁が作られている。この壁に沿った円周の通路は、周長約850mの屋上空間になる予定だ。
来年3月から、いよいよフィールド工事に着手する。年明け以降、どんな変化が見られるのか楽しみだ。
◆撮影/小倉雄一郎
※週刊ポスト2018年12月21日号