2018年は、アメフトをはじめ、ボクシング、体操、レスリングなど、アマチュアスポーツの不祥事が相次いだが、バスケットボールにまつわる不祥事も世間を賑わせた。8月のアジア大会では、男子代表の4選手が買春行為に走り、謝罪会見を開いたが、同じバスケでは、6月に延岡学園(宮崎)のコンゴ民主共和国からの留学生が試合中、審判に“右フック”を放った映像も衝撃だった。
「普段は礼儀正しく、学校で会うと直立してお辞儀する生徒だった」(同校関係者)という留学生は事件直後に帰国。ホームシックで精神状態が不安定だったとされ、留学生選手の“心のケア”の問題も注目された。
同校はインターハイを出場辞退。監督は解任され、校長も8月末に学園を去った。再スタートしたチームは10月にウインターカップ県予選で優勝。決勝で最多得点をあげたのは“別のコンゴ人留学生”のムヤ・フランシス(17)だった。
バスケ強豪校ではアフリカからの2メートル級の留学生が中心選手になるのは珍しくないが、過ちが繰り返されない態勢は整っているのか。
※週刊ポスト2019年1月1・4日号