『2019年度版すぐに役立つゴルフルール』の著者でプロゴルファーの沼沢聖一氏はこう説明する。
「旗竿が立っているとボールが当たってはね返ってしまいそうに思えますが、当たった方がよく入ることははっきりしています。
特に下りの速いラインではボールに加速がつくため、転がる軌道がカップを捉えても勢いよく穴の上をそのまま通過してしまうことが少なくない。それがピンに当たればカップインしたり、入らなくてもはね返ってホールの近くに止まるようになります。下りのきついラインでは、大きくオーバーするのが怖くて思い切ってストロークするのが難しい。そうした状況で安心して打てる心理的なプラスもあり、下りラインでの3パットは劇的に減少します」
上りのパットでも普段より強くボールをヒットできれば、微妙なスライス、フックの「ラインを消して」狙えるメリットがある。
※週刊ポスト2019年2月1日号