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平成の珍事件 竹やぶから2億円、若人あきらが失踪など

あまりの人出に警官も出動した(共同通信社)

 平成には様々な珍事件が存在したが、いったいあの騒ぎはなんだったのか──その「奇妙なインパクト」だけで人々の記憶に残った平成の事件を振り返ろう(敬称略)。

●竹やぶ2億円事件(1989年4月)

 神奈川県川崎市高津区の竹やぶから1億3000万円分の札束が入ったバックが見つかり、5日後には9000万円入の紙袋が発見された。そのことが報じられると、竹やぶには「3人目の発見者」にならんとする人々が大挙して大混乱。後日、所有者として名乗り出た会社社長は「善意の人に拾われ、どこかに寄付してくれることを願って捨てた」と“動機”を説明。ちなみに原資は「切手類の売買で儲けたお金」だったという。拾得者2人にはそれぞれ10%が報労金として支払われた。

●若人あきら失踪事件(1991年3月)

 熱海港から突然姿を消し、3日後に小田原市の路上で記憶喪失の状態で保護された歌手・俳優の若人あきら。真相は今日まで謎だが、本誌・週刊ポストとは思わぬ縁が。「あの日、彼は『ポスト』の編集者と会うために熱海を訪れ、空いた時間に釣りをしようとした矢先の事件だった」(知人)という。現在は「我修院達也」の名で俳優業を中心に活躍。

●北浜の“天才相場師”事件(1991年8月)

 ガマガエルの置物を前に相場を占う料亭の女将・尾上縫(おのうえぬい)。予言が当たることから「北浜の天才相場師」という評判が立つと、銀行×証券マンも群がって彼女に融資し、お告げを請うた。だがバブル崩壊とともに膨大な借金を抱えると、証書偽造に手を染め、1991年に詐欺罪で逮捕(2003年、懲役12年の実刑が確定)。2017年のテレビ番組で、すでに死去していることが明らかになった。

※週刊ポスト2019年3月22日号

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