中国の少数民族、タイ族の「水かけ祭り」で知られる雲南省西双版納(シーサンパンナ)自治州で、タイ暦の新年を祝うため、不動産業者の男性がランツァン川(メコン川)周辺に小さいヘビばかり、総重量で約40キロものヘビを放ち、周囲の人々がパニックに陥るという珍事が起きた。
警官や漁業組合職員ら100人以上が捕獲のために駆り出される大騒動に発展した。中国紙「北京青年報」が報じた。
今年のタイ暦の新年は4月13日からで、19日までが新年の連休となっている。タイ族にとっては1年で最もにぎやかな祭日だ。
熱狂的で知られる「水かけ祭り」はこの期間中に市内で行われており、互いに水をかけあって厄を払うという意味がある。観光客らにも容赦なく激しく水をかけることでも有名だ。
この男性はヘビ40キロ分を広東省のヘビ専門店で購入し、5000元(約8万5000円)を払ったという。ヘビは毒がない小ぶりのものばかりで1匹100グラムほど、全部で約400匹はいたという。
中国ではヘビは龍に擬せられており、縁起モノだけに、男性がランツァン川周辺にヘビを放ったのは、悪気はなく、新年を祝うという善意から出たものとみられる。