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天橋立から西舞鶴まで懐石料理を堪能できる「丹後くろまつ号」

車内ではアテンダントが給仕のほか、ガイドもしてくれる

舌と目で京都を味わう「丹後くろまつ号」

 京都府の天橋立駅から西舞鶴駅まで約2時間かけて走行する「丹後くろまつ号 ランチコース」(京都丹後鉄道)は、懐石料理を堪能できる人気コース。「天橋立ホテル」が手掛ける、地元の食材をふんだんに使った料理に舌鼓を打ちながら、沿線の風光明媚な絶景を満喫できる。ランチコースで提供されている「天橋立八寸」は、季節の胡麻豆腐やカレイの西京焼などが盛り込まれ、お造り、蟹身や蟹味噌餡を使った温物、新鮮な魚介類の竹筒海海鮮蒸し、へしこ茶漬け、デザートで構成された懐石料理だ。

 八寸は日本三景に数えられる天橋立をイメージした形の器で供され、お造りは氷の上に盛りつけるなど、目と舌で楽しめる趣向が凝らされている。そのため、見た目の美しい料理がアテンダントから一品ずつ運ばれるたびに乗客から歓声が上がる。列車は工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザイン。車内には天然木が贅沢に使われ、落ち着いた雰囲気が旅情を深める。

見事な懐石料理が楽しめる

 食事だけで無く車窓からの風景も見逃せない。長さ550メートル、大正13(1924)年に完成した赤さび色の鉄橋「由良川橋梁」では徐行し、絶景を堪能。車内アテンダントが給仕のほか沿線の見所や歴史をガイドしてくれる。

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