国際情報

中国で「鬼畜親」と指弾された夫婦は実の息子を2度捨てた

物議を醸す事件が発生

 親が子を思う気持ちは人種や国籍を問わないはず。だが、信じがたい事件は起こってしまう。中国の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 絵にかいたような“鬼畜親”の事件だ。舞台となったのは広東省北部の南雄市である。

 ネットメディアである『大洋ネット』と『広州日報』が5月29日付で報じている。記事のタイトルは〈鬼畜親 実の息子を2回も遺棄 代償は地鶏2羽と卵80個〉だ。

 事件が起きたのは昨年7月のことだが、子供を遺棄した夫婦に対する判決が下されたのは今年になってからのことだ。

 自らの子供を遺棄したのは雛という人物だった。昨年7月18日、オートバイを運転する夫の後ろで6歳の子供を抱いて南雄市社会福利院の前までやってきた。そこで子供に、ここで待つように指示したまま、子供を残してオートバイで走り去ったという。

 やがて子供は近所の住民によって保護されたが、社会福利院が通報したことで事件となった。間もなく雛夫婦の存在が明らかになり、事件解明の過程で、夫婦は以前、1カ月になったばかりの子供を、遠い親戚で子供を欲しがっていた夫婦に売っていたことが発覚した。それはわずかな薬代と、2羽の鶏、そして80個の卵と引き換えだった。

 しかし、子供には生まれつきの障害があったことで、親戚から戻ってきた。その子供を6歳になって、もう一度捨てたというのだ。雛には、懲役1年、執行猶予2年の判決が下された。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
かつて問題になったジュキヤのYouTube(同氏チャンネルより。現在は削除)
《チャンネル全削除》登録者250万人のYouTuber・ジュキヤ、女児へのわいせつ表現など「性暴力をコンテンツ化」にGoogle日本法人が行なっていた「事前警告」
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月13日、公職選挙法違反の疑いで家宅捜索を受けた黒川邦彦代表(45)と根本良輔幹事長(29)
《つばさの党にガサ入れ》「捕まらないでしょ」黒川敦彦代表らが CIA音頭に続き5股不倫ヤジ…活動家の「逮捕への覚悟」
NEWSポストセブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
田中みな実、寝る前のスマホ断ちで「顔のエラの張り出しがなくなった」 睡眠の質が高まり歯ぎしりが軽減された可能性
女性セブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン