セブン-イレブン・ジャパンの永松文彦社長
──人材確保についてはどう考えている?
永松:これまでは、我々も加盟店オーナーも「お客様に対して良い店」を作ることを第一義に一生懸命やってきました。しかし今後は「スタッフにとっても良い店」であることを目指さないといけない。
かつてはスタッフの採用や教育面までは我々はあまり立ち入っていませんでしたが、いまは店がスタッフに選ばれる時代になっていますから、我々も、より積極的にサポートしなければいけない。人材採用が得意なオーナーもいればそうでないオーナーもいます。ですから、スタッフの定着率が良いお店の特徴を精査し、その特徴を全国に広げていく。
それで人材難がすべて解決するわけではありませんが、2万店以上のFCネットワークの強みは、優良店のノウハウを他店でも活かせることだと考えています。
冷凍食品コーナーも存在感を増している
環境対策にも注力
【PROFILE】ながまつ・ふみひこ/1957年東京都生まれ。1980年、東京経済大経済学部卒業後、セブン-イレブン・ジャパン入社。人事部門を長く担当し、2014年からニッセンホールディングス副社長。2018年セブン-イレブン・ジャパン取締役、2019年副社長を経て4月より現職。
●聞き手/河野圭祐(ジャーナリスト):1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。
※週刊ポスト2019年7月19・26日号