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被害続出の「CA盗撮」 容疑者自白でも処分保留になる事情

機内盗撮の手口は年々、巧妙化(写真はイメージ)

 ジャンプシートから上半身をひねって指示を出す女性のスカートの中。3列シートの奥にコーヒーを手渡すキャビンアテンダント(以下、CA)の胸を下から舐めるように映した動画──。ネット上の盗撮動画販売サイトには〈客室乗務員〉と冠された映像が大量に出回っている。

 8月5日、航空業界の労組・航空連合が〈機内における「盗撮・無断撮影行為」の実態〉についてのアンケート結果を公表した。現役客室乗務員1623人のうち約6割が、盗撮・無断撮影行為にあったことが「ある/あると思う」と回答したのである。

「機内サービスの最中に、おかしな動きをしている人は少なくありませんが、もっとあからさまなこともありました」

 そう語るのは、国内航空会社の現役CAだ。3か月ほど前、彼女が機内キッチンにいると、2人組の男性がやってきて『コーラがほしい』と言ったという。

「横に立つ男性と話しながら準備をしていると、『ドン』と音がしたんです。びっくりして振り返ると、真後ろにもう1人がいて、私の両足の間に落ちたスマホを慌てて拾っていました。たぶん、スカートの中を撮っていたのだと……」

 盗撮マニアの間で航空機内が「穴場」だとされるのには理由がある。ファウスト法律事務所の福岡隆行弁護士によれば「盗撮行為を直接的に取り締まる法律がない」からだ。

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