国際情報

中国の中学校長が-10℃で生徒に雪かき強要 指切断危機も

スパルタ教育というよりは、もはや強制労働

 中国東北部・黒竜江省の中学校で、昨年の大晦日の朝、生徒が登校すると、すぐに校長から「生徒全員が校庭に出て、雪かきを手伝うように」との校内放送があり、生徒たちは零下10度の酷寒のなか、手袋なしの素手で、3時間、除雪作業を行ったせいで、凍傷にかかり、指を切断する危険に直面していたことが分かった

 校長は「治療費は学校が出すが、雪かきは学校の行事なので、学校に全責任があるかどうかは分からない」などとの弁解に終始しているという。これに対して、ネット上では「生徒たちは労働者ではない。勉強するのが本分だ。しかも、手袋も支給しないで、自分は部屋でぬくぬくとしている校長は教育者ではない」との声が出ている。

 この中学校は黒竜江省の西部、安達市太平荘村の太平荘中学校で、この地域は真冬には零下30度にも冷え込むことで知られている。

 この日は大晦日だったが、冬期休暇の登校日に当たっており、学校全体で朝礼を行う予定だった。しかし、生徒が登校すると、生徒たちは雪かきに駆り出された。校長の話によると、「生徒が登校する前に学校の職員らが雪かきをする予定だったが、彼らだけでは足りないので、生徒たちに手伝ってもらうことにした」という。

 生徒たちは先生の監督のもと、手袋もつけないで素手で雪かきをしたが、先生たちからは手袋の支給はなかったという。

 ある女生徒は「手が痛くなって、次第に腕がしびれて何も感じなくなった。たまらなくなって、先生に『いつ終わるのですか』と聞いても、先生は『雪がなくなるまで』などと言って、やめさせてくれなかった」と話している。

関連キーワード

関連記事

トピックス

Instagramにはツーショットが投稿されていた
《女優・中山美穂さんが芸人の浜田雅功にアドバイス求めた理由》ドラマ『もしも願いが叶うなら』プロデューサーが見た「台本3ページ長セリフ」の緊迫
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
スポーツアナ時代の激闘の日々を振り返る(左から中井美穂アナ、関谷亜矢子アナ、安藤幸代アナ)
《中井美穂アナ×関谷亜矢子アナ×安藤幸代アナ》女性スポーツアナが振り返る“男性社会”での日々「素人っぽさがウケる時代」「カメラマンが私の頭を三脚代わりに…」
週刊ポスト
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン
再婚
女子ゴルフ・古閑美保「42才でのおめでた再婚」していた お相手は“元夫の親友”、所属事務所も入籍と出産を認める
NEWSポストセブン
54歳という若さで天国に旅立った中山美穂さん
【入浴中に不慮の事故】「体の一部がもぎ取られる」「誰より会いたい」急逝・中山美穂さん(享年54)がSNSに心境を吐露していた“世界中の誰より愛した人”への想い
NEWSポストセブン