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2020.05.06 16:00  NEWSポストセブン

コロナ禍でピンチの外食産業 立ち上がったラーメン女子たち

食べ歩き歴16年、「ラーメン界の広報」を目指す森本聡子さん(本人提供)

 持ち帰りだけでなく、お取り寄せも進化を続けている。

「以前はタレをお湯で割ってスープを作るタイプが多かったのですが、最近は実際のスープを冷蔵または冷凍で提供する店が増えてきました。麺やチャーシューなどもセットされ、お店で食べる味とほぼ同じです。再現率の高さはラーメンを食べこんでいる私でも驚くほど。お住まいから遠い地域の本場の味が楽しめることや、自分で買ってきた具材をトッピングして自分好みのラーメンにできることも大きな魅力です。そうそう、麺をゆでるときにはできるだけ大量のお湯を使って麺が泳ぐようにするとくっつくことなく質感もバッチリになりますよ」(ラーメン女子の森本さん、以下同)

 全国津々浦々のラーメン店を食べ歩いた森本さんにお勧めのお取り寄せを尋ねると、「全部食べたわけではありませんが」と前置きして教えてくれた。

「『まさ屋』(東京都大田区)はほぼ汁なしの濃厚ラーメンですが味の完成度が高い。こってりした二郎系なのにくどくなく、女性でも食べやすいです。『凪』(東京都新宿区)は超濃厚煮干しスープがお店のままで、凪名物のいったん麺と呼ばれる幅の広い麺が入っていてうれしい。『はかたんめん』(岡山県岡山市)のギフトセットは一口餃子と明太子がセットのうえ、しお、しょうゆ、屋台風鶏ラーメンの3つのラーメンを味わえます。『らぁ麺やまぐち』(東京都新宿区)のスタミナまぜそばは、どう工夫しているかわからないほど麺がおいしく、スパイシーでビールによく合う。おうち時間を楽しむのにぴったりです」

 そう笑顔で語る森本さんが新たな潮流として注目するのが、「ラーメンバーガー」だ。その名の通り、麺をバンズに見立てたバーガーで、『MENSHOラーメンバーガー』(東京都新宿区)、『麺屋Hulu-lu』(東京都豊島区)、『しじみ処 かみあり製麺』(島根県出雲市)などで提供される。

「ラーメンの麺をカリカリに固めてバンズにしているのですが、一口噛んで引っ張ると麺がするするとほどけて中のタレと絡み合い、“あっ、ラーメンだ!”と衝撃を受けます。コーラなどのドリンク類と合わせられるのも特徴で、持ち帰りにも便利だし、スタイリッシュでお土産にもなる。まさかラーメンとハンバーガーが出会うとは思いませんでした(笑)」

 苦境に負けず創意工夫を続けるラーメン店。最後にラーメン女子が熱いエールを送る。

「日本のラーメンについては“飽和状態で味が出尽くし、あとはスパイス系を開発するしかない”なんて言われますが、まだまだ新しいカルチャーが出てくることにワクワクします。いまは苦しい時期ですが、私は消費と発信のサイクルを維持することが最大の恩返しだと思うので、これからもラーメンを食べ続けていきたい。みなさんにもテイクアウトやお取り寄せでおうちじかんのラーメンを楽しんでいただきたいです」

●取材・文/池田道大(フリーライター)

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