ライフ

飲食店で好かれる客、嫌われる客 指舐めて札数えるのは論外

会計時も気をつけたい(イメージカット)

 感染リスクはすべての人々の懸念事項。自分が気になるのと同様、自身の行動は他者から常に見られていると思ったほうがいい。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が指摘する。

 * * *
 飲食店の苦闘が続いている。5月25日に最後に残った、首都圏1都3県の緊急事態宣言が解除され、以降少しずつではあったが客足は戻ってきていたところに、”第二波”がやってきてしまった。

「参りましたよ。特に顕著だったのが、感染者が一気に200人を超えた7月9日以降ですね。キャンセルの電話が次々にかかってきました。鳴るたびに「またキャンセルかな……」と思いながら、電話を取ったのは3月末の小池都知事の会見以来です」(都内のビストロ店主)

 そもそも緊急事態宣言の解除以降も順調に客足が伸びていたわけではない。「右へならえ」の国内企業は緊急事態宣言解除後も「出社していいのは7月1日以降と決めてしまったから」と出社を禁じたまま。解除となっても都心部の客足の戻りは鈍かった。

「もっとも6月頃はまだ間仕切りや席間など、こちらの感染拡大防止策もはっきり決まっていませんでした。それとなく開けて、少しずつお客さんが戻ってくればいいや、とのんきに構えていたんですが、まさかこれほど一気に第二波が来るとは想像していませんでした」(同前)

 感染の実例を調べていくと飲食店における感染は、「会話の強度と距離と方向」「マスクの有無」「換気」に大きく左右されることがわかってきた。

 店側も自店が現場となったらたまったものではないし、カウンターのバーなどは「一時期、バーもやり玉に上げられたけど、面と向かって相対するカウンターの内側のほうが怖い」(都内バー店主)というのも事実だろう。

「実際に、このお客さん怖いな……と敬遠したくなる客はいます。もちろん逆に『このお客さんなら何時間でも滞在していただきたい』というお客さんもいらっしゃいます」(同前)

 では店側から見たときに、リスクが高く「正直帰ってほしい」と思われるのはどんな客か。また逆にどんな客なら好ましく思われるのだろうか。飲食店店主や従業員に、「好ましい客」「好ましくない客」の代表的な例を聞き取った。

◆好ましい客の例

・入店時にはもちろんマスク着用
・店頭の消毒用アルコールをきっちり使って、手全体にすり込んでいる
・その上で、着席前に「お手洗いを借ります」と手を洗いに行く
・かばんを無造作に床に置かない
・携帯用の手指消毒液を持っている
・着座しても、マスクはつけたまま
・取ったマスクを無造作に卓上に置かない(マスクケースに入れて、さらにクリアファイルに入れる人も)
・飲み食いするタイミングではマスクを外すが、話すときにはつける
・相手に聞こえる程度の配慮したボリュームで話している
・トイレから手を拭きながら出てくる(洗っている証拠)
・会計の声がけの時点で、すでにマスクをしている(店側への配慮)

関連記事

トピックス

Number_iのメンバーとの“絆”を感じさせた永瀬廉
キンプリ永瀬廉、ライブで登場した“シマエナガ”グッズに込められたNumber_iとの絆 別のグループで活動していても、ともに変わらない「世界へ」という思い 
女性セブン
すき家の対応の「マズさ」とは(時事通信フォト、写真は東京都港区の店舗)
「ネズミと虫とはワケが違う」「なぜ公表が2か月後だったのか」すき家で“味噌汁にネズミ混入”、専門家が指摘する「過去の前例」と「対応のマズさ」
NEWSポストセブン
梨田昌孝氏は今季のパ・リーグは「2強」と見る
【2025年プロ野球順位予想】梨田昌孝氏が占うパ・リーグ 本命はソフトバンク、日本ハムも魅力的「新庄マジックは健在、ひょっとしたら優勝も」
週刊ポスト
破局していたことがわかった広瀬(時事通信フォト)
《女優・広瀬すずと交際相手が破局》金色ペアリング熱愛報道も…昨年末に「薬指のリング」は“もうつけない”の異変
NEWSポストセブン
“スーパーサラリーマン清水”と“牛飼”の関係とは──。
成金トクリュウ“牛飼” 斎藤大器容疑者(33)と“スーパーサラリーマン清水” 清水謙行容疑者(49)の“意外な繋がり”「牛飼に近い人物が関西に“点検商法”を持ち込んだ」
NEWSポストセブン
春の園遊会では別の道を歩かれる雅子さまと紀子さま(2024年10月、東京・港区。撮影/JMPA) 
春の園遊会が60年ぶりの大改革 両陛下、秋篠宮ご夫妻、愛子さま、佳子さまが3組に分かれ“皇族方の渋滞”を解消、“じっくりご歓談”“待ち時間短縮”の一石二鳥 
女性セブン
「スーパーサラリーマン」を自称していた清水謙行容疑者(49)(知人提供)
【被害額100億円以上】スーパーサラリーマン清水は“悪質点検商法のパイオニア”だった「上半身に和彫り、まるでヤクザの集会…」「高級時計、札束で大バズり」
NEWSポストセブン
1月のOB会総会で厳しい現状を語った桑田OB会長(PL学園のグラウンド/産経新聞社提供)
PL学園「野球部復活」はおろか「2025年度の受験者は過去最低の2人…」桑田真澄OB会長も「生徒を増やす方法がない」【大阪・授業料無償化のなかでの惨状】
NEWSポストセブン
広岡達朗氏は古巣・巨人への“辛口見解”も
【2025年プロ野球順位予想】広岡達朗氏、古巣・巨人は「大補強と言うほど戦力アップになっていない」と辛口見解 優勝は「阪神が1位と予想せざるを得ないな」
週刊ポスト
すき家の対応の「マズさ」とは(時事通信フォト、写真は東京都港区の店舗)
【ネズミ混入味噌汁・被害者とのやり取り判明】すき家は「電話を受けた担当者からお詫び申し上げました」 本社も把握していたのに2ヶ月公表しなかった謎
NEWSポストセブン
水原の収監後の生活はどうなるのか(AFLO、右は収監予定のターミナル・アイランド連邦矯正施設のHPより)
《水原一平被告の収監まで秒読み》移送予定刑務所は「深刻な老朽化」、セキュリティレベルは“下から2番目”「人種ごとにボスがいて…」 “良い子”にしていれば刑期短縮も
NEWSポストセブン
眞子さんの箱根旅行のお姿。耳には目立つイヤリングも(2018年)
小室眞子さんの“ゆったりすぎるコート”に「マタニティコーデ」を指摘する声も…皇室ジャーナリスト「ご懐妊でも公表しない可能性」
NEWSポストセブン