トランプ氏は相変わらずノーマスクが多い(AFP=時事)
重要なのは、たとえマスクが機能したとしても、マスク着用だけでは適切な公共政策の目標は達成できない点だ。たしかにマスクはある程度、何かの役には立つのだろう。そうだとしても、マスクを義務化するような強硬な規制は撤回すべきである。
トランプ大統領のアドバイザーを務めるスコット・アトラス博士は、「コロナを根絶するという目標は適切ではない。目指すべきは、高齢者のような深刻な結果を招くハイリスクな人たちを保護し、医療現場に十分な余力を確保することだ。ほとんど深刻なことにはならない学生たちまで絶対に感染させないといった目標は適切ではない」と述べている。これはアトラス氏だけの意見ではない。早くから他の専門家も指摘していたことである。
これこそが、この世界的流行病に対し、死者と病院への負担を最小限に抑えるために採るべき戦略だ。そうすれば、ほとんどのアメリカ人は普通の生活に戻り、経済を立て直すことができる。マスクはある意味でその戦略の一部ではあるかもしれないが、バイデン氏が推奨するように、すべてのアメリカ人が、すべての時間に、すべての公共の場で、より厳しいマスク規制を受けるような政策は絶対にすべきではない。
(この記事は「American Thinker」の許諾のもと同サイトの記事を翻訳・要約したものです)
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