菅氏と当選同期の再入閣待望組もアピール合戦では負けていない。
二階派の桜田義孝・元五輪相、麻生派の佐藤勉・元総務相ら派閥がバラバラの十数人が三原氏と同じ日に菅氏に「支持」を伝えたが、その中には岸田派の竹本直一・IT担当相もいた。早くも岸田陣営から現職閣僚が菅支持に“寝返った”かたちだ。
「大阪15区の竹本氏は選挙のたびに維新の議員と大接戦を繰り広げてきたが、党の比例代表定年(73歳)を超えているため重複立候補できない。次の選挙で生き残るには、維新とパイプの太い菅さんに頼らざるを得ない」(二階派ベテラン)
「派閥の掟」より「議員バッジ死守」が寝返りの理由という指摘だ。
※週刊ポスト2020年9月18・25日号