芸能

20周年の『相棒』 杉下右京の正義と個性的な登場人物が魅力

右京さんが20周年

「土曜ワイド劇場」の作品として放送を開始した、ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)。その後、連続ドラマをはじめ、劇場版やスピンオフなどでも愛され続け、今年20周年を迎える。

 ドラマ『相棒』は2人の刑事がコンビを組んで活躍するバディものだ。ただし、単に事件を解決するだけではない。その時々の社会問題や警察組織の事情が加味され、物語に深みを与えている。

「“世の秩序を守るためなら正義と悪は曖昧でもやむを得ず”という考えが蔓延する組織内で、主人公の杉下右京は愚直なまでに正義を貫きます。彼はいわば、悪を成敗し、権力に立ち向かうヒーロー。右京と相棒が悩みながらも正義と真実を追い求めるさまが見る者を魅了し、愛される要因になっているのではないでしょうか」と、社会学者の太田省一さん(「」内、以下同)は言う。

 また、最大の魅力は個性豊かな登場人物にもある。

「水谷豊さんが演じる警視庁特命係の警部・杉下右京は切れ者すぎるため、上層部に疎まれ、窓際に追いやられます。脚本の秀逸さはもちろんのこと、シャーロック・ホームズや刑事コロンボを彷彿とさせる個性的な主人公の活躍、そして、彼とコンビを組む相棒との関係性が、おもしろみになっています」

『相棒』の魅力について、読者からこんな声が寄せられた。

「展開や登場人物たちの関係性が随時刷新されるせいか、長寿番組でありながら飽きない」(64才・主婦)

「絶対に右京さんがなんとかしてくれる、という安心感を持って見ているのですが、相棒はもちろん、ほかの重要人物も殉職したり、異動したりして、“卒業”してしまうので、気が抜けないし見逃せない」(45才・主婦)

関連記事

トピックス

亡くなったことがわかったシャニさん(本人のSNSより)
《ボーイフレンドも毒牙に…》ハマスに半裸で連行された22歳女性の死亡が確認「男女見境ない」暴力の地獄絵図
NEWSポストセブン
長男・正吾の応援に来た清原和博氏
清原和博氏、慶大野球部の長男をネット裏で応援でも“ファン対応なし” 息子にとって雑音にならないように…の親心か
週刊ポスト
殺害された谷名さんの息子Aさん
【青森密閉殺人】手足縛りプラスチック容器に閉じ込め生きたまま放置…被害者息子が声を絞り出す監禁の瞬間「シングルで育ててくれた大切な父でした」
NEWSポストセブン
竹内涼真と
「めちゃくちゃつまんない」「10万円払わせた」エスカレートする私生活暴露に竹内涼真が戦々恐々か 妹・たけうちほのかがバラエティーで活躍中
女性セブン
史上最速Vを決めた大の里(時事通信フォト)
史上最速V・大の里に問われる真価 日体大OBに囲まれた二所ノ関部屋で実力を伸ばすも、大先輩・中村親方が独立後“重し”が消えた時にどうなるか
NEWSポストセブン
2050年には海洋プラスチックごみが魚の量を上回ると予測されている(写真/PIXTA)
「マイクロプラスチックが心臓発作や脳卒中の原因になりうる」との論文発表 粒子そのものが健康を害する可能性
女性セブン
攻撃面では試行錯誤が続く今年の巨人(阿部慎之助・監督)
広岡達朗氏が不振の巨人打線に喝「三振しても威張って戻ってくるようなのが4番を打っている」 阿部監督の采配は評価するも起用法には苦言
週刊ポスト
大谷が購入した豪邸(ロサンゼルス・タイムス電子版より)
大谷翔平がロスに12億円豪邸を購入、25億円別荘に続く大きな買い物も「意外と堅実」「家族思い」と好感度アップ 水原騒動後の“変化”も影響
NEWSポストセブン
杉咲花
【全文公開】杉咲花、『アンメット』で共演中の若葉竜也と熱愛 自宅から“時差出勤”、現場以外で会っていることは「公然の秘密」
女性セブン
被害者の渡邉華蓮さん
【関西外大女子大生刺殺】お嬢様学校に通った被害者「目が大きくてめんこい子」「成績は常にクラス1位か2位」突然の訃報に悲しみ広がる地元
NEWSポストセブン
京急蒲田駅が「京急蒲タコハイ駅」に
『京急蒲タコハイ駅』にNPO法人が「公共性を完全に無視」と抗議 サントリーは「真摯に受け止め対応」と装飾撤去を認めて駅広告を縮小
NEWSポストセブン
阿部慎之助・監督は原辰徳・前監督と何が違う?(右写真=時事通信フォト)
広岡達朗氏が巨人・阿部監督にエール「まだ1年坊主だが、原よりは数段いいよ」 正捕手復帰の小林誠司について「もっと上手に教えたらもっと結果が出る」
週刊ポスト