初演の月組ライブ収録版
宝塚版ベルばらレコード
千尋:私はオスカルが好きすぎて、彼女が亡くなったシーンを読んだとき、あまりにもショックで、しばらくは戦争未亡人になった気分でした。
そんな矢先、宝塚歌劇団月組で舞台化される(1974年8月)と知り、親に頼み込んで劇場に連れて行ってもらいました。ただ、原作よりもオスカルが女性っぽい演出の場面があって、ちょっと違う……と思いながら見ていました。
でも、2回目の花組公演で一気に“沼にハマり”ました。オスカル役が最も似合うといわれていた安奈淳さんと、当時絶大な人気を誇った榛名由梨さんのアンドレは漫画原作の世界観そのもの。レコードは同好会仲間のカールさんのものですが、私も当時、擦り切れるほど聴いて、舞台映像を脳内で再生させていました。
酒井:榛名アンドレ、安奈オスカルの2人は、本当に美しかったですね!
千尋:酒井さんのお宝の数々はうらやましい限りで、ほかのファンのためにもどこかで公開してほしいですが、今後はどうされるんですか?
酒井:年をとって、管理できなくなったら、どこかの資料館に寄贈するつもりです。グッズによってベルばらの素晴らしさが受け継がれていったらいいなと思います。
【プロフィール】
酒井オスカル子さん(58才)/飲食業従事。小学6年生で『ベルばら』と出合い、以降、コミックスはもちろんテレビアニメ関連のグッズなどを収集。1970~1980年代の少女漫画を愛好し、現在、少年漫画大好きな夫(58才)と2人暮らし。1男(23才)の母。
ベルばら千尋さん(58才)/専業主婦。小学4年生で『ベルばら』に触れて以来、寝ても覚めても「ベルばら」に。原作至上主義で、漫画に出てくるようなブラウスを探し求めて2~3枚購入。歴史オタクな夫(65才)と2男(29才、27才)の4人家族。
※女性セブン2020年10月15日号