国内

大阪都構想 住所表記変更で“どっちやねんパターン”が発生

住所表記変更が住民からの反発を招いている(写真は西成区、時事通信フォト)

住所表記変更が住民からの反発を招いている(写真は西成区。時事通信フォト)

 11月1日の大阪都構想の住民投票期日まで1か月を切った。松井一郎市長は「負けたら政治家としては終了」と“政界引退”の覚悟を語り、吉村洋文府知事は「やればバラ色ということではないが、成長の可能性があるのは明らか。一歩を踏み出すべき」と語気を強めるが、その裏では275万人の市民生活を揺るがす大混乱が起きている。

「天王寺区阿倍野天王寺」!? 特別区「新地名」を巡る綱引き

 大阪都構想では、大阪市を廃止して、現在の24区を4つの特別区「淀川区」「北区」「中央区」「天王寺区」に再編する。市民からは、

「淀川が一滴も流れてないのに淀川区になるなんて……」(港区民)
「南の端やのに中央区かいな」(住之江区民)

 などのツッコミも入るが、区割りは既に決定事項で変えられない。

 それでも都構想の意義について大阪維新の会・都構想戦略本部事務局長の横山英幸府議が語る。

「広域的な仕事を担う大阪府と、住民に身近な仕事を担う特別区に再編することで、対立が多かった府と市の二重行政を解消し、よりきめ細かい住民サービスを提供できるようになります」

 では、具体的に何が変わるのか。大きな混乱が予想されるのが「住所表記」の変更だ。

 特別区移行後の地名の呼び方は、基本原則として〈特別区名+現在の行政区名+町名〉となる。例えば、大阪市浪速区日本橋は中央区に再編されるため、新住所は「中央区浪速日本橋」となる。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン