秋の夜長を過ごすのにぴったりなのが読書。高齢になると細かな文字を追うのも億劫になるものだが、そんなときには「聴く」という手もある。朗読、落語などをCDやインターネット配信で楽しむオーディオブックであれば、いろいろな本や物語を聴いて楽しむことができる。
オーディオブックは会員登録後、好きな本を購入し、ダウンロードしてパソコンやスマホで気軽に楽しめる。人気書籍も続々オーディオブック化されている。そこで、代表的なオーディオブックサービス2つと、聞いて楽しみたいおすすめ作品を紹介する。
【Audible】約40万冊のラインアップ! Amazonの『聴く』読書
プロのナレーターや声優をはじめ、人気俳優らが朗読する本もあり。月額1500円(税込)の定額(初回30日間は無料)で、毎月付与される1コインで好きな本1冊が無料に。単品購入はすべて30%オフで、返品・交換も可能。追加料金なしで会員限定コンテンツが楽しめる。
【audiobook】月額制の聴き放題プランでお得に楽しめる!!
オーディオブックのパイオニア。文芸・落語からビジネス、教養など幅広いジャンルを収録。月額750円(税込・初回30日間は無料)の聴き放題プランの対象作品も豊富。月550円(税込)からの月額会員プランは蓄積ポイントをオーディオブック購入に使える。倍速機能やタイマーなど再生機能も充実。
一方で、CDブックも落語や古典文学がシニアに根強い人気だ。人気作品を紹介しよう。
■『放浪記』 藤田弓子が朗読する 林芙美子の自伝的代表作
1985年にオーディオカセット(新潮カセット)からスタートした『新潮CD』は講演、朗読、古典、トーク、落語など幅広く網羅したオーディオシリーズ。「名作を耳で聴く」がキャッチフレーズの朗読CDが人気。林芙美子の代表作『放浪記』第1部の約3分の1を抜粋し、女優・藤田弓子が朗読。3300円(税込)。
■『瀬戸内寂聴訳 声にして楽しむ源氏物語』 プラチナ・シニア世代におすすめのセレクト
朗読、体操、童謡など必要と実用を兼ね備えたCD・DVDシリーズ『心身豊かなプラチナ・エイジのためのベストセレクト』。老親へのプレゼントにも。日本語の美しさ、奥深い優雅さを融合した『源氏物語』から9作品を抜粋。瀬戸内寂聴さん自身が語る『源氏物語の魅力』も収録。2700円(税別)。
■『3D文学作品集 脳で感じる朗読』 脳幹を効果的に刺激する独自の音響技術を駆使 わかりやすく直された日本文学に情景に応じた立体音響を加えることで、聴覚、脳幹を効果的に刺激。『蜘蛛の糸』(原作・芥川龍之介)、『よだかの星』(原作・宮沢賢治)など、認知症の回想法にもつながる昔懐かしい文学作品5作を3枚のCDに収録。医学博士・坂田英明さん監修。4347円(税込)。
■『東横落語会 立川談志(全1巻)』 ファン垂涎! 伝説的名高座37席に加え幻の特典音源も
『二階ぞめき』『文七元結』『品川心中』『らくだ』など37席を収めたCD18枚と、インタビュー『東横落語会と古今亭志ん朝と俺』などを収録した書籍。40代の談志の張りのある声と毒舌まくらも聴きどころ。特典は落語協会脱退直後に行われた師匠・柳家小さん、柳家小三治との鼎談『芸は人なり50年』。2万7000円(税別)。
※女性セブン2020年10月22日号