IOCのバッハ会長と会談した菅首相は来年の五輪開催に余裕の笑み(時事通信フォト)
石川県では、マスクを着用せず屋外イベントに参加した60代男性が感染した。周囲にもマスクをしている人はいなかったといい、気のゆるみも感染拡大の要因といえる。一石さんは高齢者施設での感染に警鐘を鳴らす。
「最近は高齢者施設での感染報告が相次いでいます。職員の同時感染も報告されており、元気で体力のある若い職員が外食時などに感染して、無症状でウイルスを施設内に持ち込んだと考えられます」
押し寄せる第3波にどう対峙すべきか。
「感染者数は過去最高ですが、死者は増えていません。これは、過去の風邪で獲得した免疫が新型コロナに効果を発揮する『交差免疫』で不完全ながら免疫が実現していることと、医療現場での治療が最適化された結果と考えられます。ただし気がゆるむと患者数が増加して死者や重症者が増える恐れがあります」(中村さん)
大事なのは、感染防止の基本を繰り返すことだ。
「まずは3密を回避して、マスク着用や手洗いを忘れないこと。イギリスでは大声を出さない、長時間同じ場所にとどまらないことが推奨されます。いま一度、基本に立ち戻って対策を徹底する必要があります」(一石さん)
※女性セブン2020年12月3日号