パンツは必ず「くるぶし」で裾上げ

 最後にパンツ選びですが、パンツはここ何年間かで最も様変わりしたアイテムではないかと思います。

 2015年頃までメンズもレディースも全分野でスキニー全盛でしたが、2015年頃からワイドパンツへの揺り戻しがありました。ただし、2010年以前と最も異なる点は、細かろうが太かろうが、裾の長さが短めであるという点です。

 1970年代のスーツスタイルはジャストサイズなので、2010年頃と非常に似ているのですが、違うのはパンツの丈の長さです。当時のスーツのパンツは、革靴の上で生地がたまっているワンクッションの状態が好まれました。

 しかし、2010年頃からパンツの丈はカジュアル・ビジネス両方ともにくるぶしくらいの丈が好まれるようになり、靴の上に生地がたまらなくなりました。ノークッションという状態です。そのため、今、ワンクッションの人を見るとひどく格好悪く見え、それをオジサンがしていると本当に野暮なオジサンに見えてしまいます。ズボンが細かろうが太かろうが、必ずくるぶしで裾上げをしてください。

パンツは「くるぶし」の裾上げが基本

パンツは太さに関係なく「くるぶし」の長さが基本

 スキニー一辺倒ではなくなってしまったので、ビジカジスタイルに最も適しているのは、腰回りと太もも周りにゆとりがあって裾が細くなっているテイパード型のパンツでしょう。

 ユニクロが今展開している中では、「スマートアンクルパンツ」(定価2990円)がストレッチ混なので動きやすく、あらかじめくるぶし丈で作られているのでほとんどの人は裾上げ不要です。生地の組成も合繊主体なので家庭洗濯できるばかりでなく、速乾性もあります。

 紺ブレザーに合わせるので、今回は王道の色合わせにしてみました。ライトグレーとベージュです。紺ブレ+ライトグレーのパンツ、紺ブレ+ベージュのパンツというのはコーディネートの基本中の基本ともいえる色合わせです。

 あと、色合わせで気を付けねばならない点としては、たくさんの色数を使うのは初心者には難しいので、ジャケット・シャツ・パンツ合わせて3色くらいに抑えるほうが無難です。今回は紺をベースに白・ブルーを使い、パンツにグレーかベージュを合わせるというスタイルにしました。

 そんなわけで高額ブランドに挑戦するのも良いと思いますが、まずはユニクロで慣れてみて上級ブランドへステップアップするのが最もお金を無駄にしない方法だと確信しています。

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