不動産会社社長にワクチンを斡旋した中国人コンサルタントは、取材時点までに日本国内で27人の企業経営者らに接種させていたという。
「この先の予約リストを見せてもらいましたが、10人以上の名前があり、有名上場企業の社長や役員のほか、大御所芸能人と同姓同名の名前もありました。このコンサルタントが仕事上関係のある人たちにワクチンを宣伝しており、接種希望者は皆富裕層の人たちで、60代以上の高齢の人が多い印象でした」(今西氏)
中国製未承認ワクチンの“闇接種”事例はほかにもある。
1月1日付の毎日新聞は元日スクープとして「中国『闇』ワクチン流入 日本の富裕層接種」と題した記事を1面で掲載。東京・品川区のクリニックで昨年12月、「大手IT企業社長とその妻」がシノファーム製ワクチンを接種した現場レポートを掲載した。
ワクチンは〈中国共産党幹部に近いコンサルタントの中国人が持ち込んで〉おり、金融機関や電機メーカー、IT企業など日本の大企業15社のトップとその家族ら18人が接種を受けた、と報じている。
※週刊ポスト2021年2月5日号