ライフ

書評家・大森望氏が選ぶ令和に読んでも楽しい小松左京の傑作6選

書評家・大森望氏が小松左京氏の傑作を6つ厳選

書評家・大森望氏が小松左京氏の傑作を6つ厳選

 日本を代表するSF作家・小松左京氏が生誕90年を迎えた。小松氏の小説やエッセイは、令和の時代に読んでも古びることなく、新しい視点を与えてくれる。『日本沈没』や『復活の日』など、コロナ禍の現代に通ずる作品も多い。書評家の大森望氏が、選りすぐりの6冊を紹介する。

 * * *
『果しなき流れの果に』(ハルキ文庫、858円)

『果しなき流れの果に』(ハルキ文庫)

『果しなき流れの果に』(ハルキ文庫)

 白亜紀の地層から出土した砂時計。その砂は、いつまでも永遠に落ちつづけている……。このありえない砂時計の謎を解明すべく、発掘現場に向かった野々村は、10億年のスケールでくり広げられる、時空を超えた戦いに巻き込まれる。小松左京らしい蘊蓄とハッタリ、迸るようなエネルギーに満ちた壮大な本格SFです。

『ゴルディアスの結び目』(角川文庫、836円)

『ゴルディアスの結び目』(角川文庫)

『ゴルディアスの結び目』(角川文庫)

 自身の南極旅行に触発されて書いたという中編4編から成るSF連作集(ただし、相互に関連はありません)。表題作は、人間の心の中に潜るというモチーフをSFの枠組みで描いた、いわゆる「サイコダイバーもの」の先駆的な傑作。映画『ザ・セル』(2000年)や『インセプション』(2010年)の元ネタ……のようにも見えますね。

関連記事

トピックス

三浦瑠麗(本人のインスタグラムより)
《清志被告と離婚》三浦瑠麗氏、夫が抱いていた「複雑な感情」なぜこのタイミングでの“夫婦卒業”なのか 
NEWSポストセブン
オフの日は夕方から飲み続けると公言する今田美桜(時事通信フォト)
【撮影終わりの送迎車でハイボール】今田美桜の酒豪伝説 親友・永野芽郁と“ダラダラ飲み”、ほろ酔い顔にスタッフもメロメロ
週刊ポスト
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン