ただし歯石や虫歯などは専門家の手を借りて除去し、治療してください。できればコロナ禍でも、3か月に1度程度は定期的に歯科医院で予防検診をすることも忘れないでほしい。密を避けるために、完全予約制の歯科医院をおすすめします」

 みえ呼吸嚥下リハビリクリニック院長の井上登太さんは、口まわりの機能を維持するために自粛期間もできるだけ人と話したほうがいいと、アドバイスする。

「電話でもいいから、おしゃべりは積極的にしてほしい。大事なのは、毎日しっかり声を出すこと。口を動かすことで口元やのどの筋肉が使われるので、飲み込む力や心肺機能を維持することができます」

 口とともに体全体を動かすことも意識したい。外に出る機会が減ったからこそ、運動やストレッチも心がけよう。脳神経外科医の北條俊太郎さんが話す。

「特に年を重ねてくると、歩かない時期が続いて心身ともに弱ってくる。私は外出が減った分、意識して1日に7000歩は歩くようにしています。平常時に毎日駅まで歩いて、電車で立っていただけでもかなりの運動量でした。

 ですが、心して歩かなければすぐに身体機能が衰えてしまう。朝昼晩20分ずつなど、何回かに分けて歩いてもいいし、場所は室内でもかまいません。意識して歩いてほしい」

 久『“歩く力”を落とさない! 新しい「足」のトリセツ』の著書がある下北沢病院の理事長・久道勝也さんも、歩くことが最も大事だと声をそろえる。さらにすすめるのは、ふくらはぎと内ももを鍛えるストレッチだ。

「歩くためには筋肉が必要です。特にふくらはぎは“第二の心臓”と呼ばれ、この筋肉が衰えると、むくみの原因にもなります。ストレッチは1日3セット行うのが理想です。行うタイミングはいつでもかまいません。とにかく、習慣づけるようにして」(久道さん)

 千里の道も一歩から。取り組みやすいものから始めよう。

※女性セブン2021年2月11日号

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