併せて「鼻骨ほぐし」も取り入れると効果的だ。まず、どちらか一方の手の親指と人差し指で鼻骨をつまみ、下に引っ張るように押す。同時に、反対の手のつけ根を額に当て、そのまま20~30秒ほど押し上げる。
「鼻骨をつまむとき、人差し指に中指を添えると、力を入れやすくなります。額には母指球(親指のつけ根のふくらんだところ)を当てるようにしてください」
【鼻腔を広げるマッサージ】
こうして鼻骨を矯正すると、鼻腔が広がって花粉症の症状が軽減できるだけでなく、頭蓋骨のゆがみによって低くなった鼻や、小さくなった目を元に戻す効果もある。どちらの骨格矯正も、思いっきり力を入れた方がいい。
「私が患者に施術をするときは、100kg以上の負荷をかけて行うこともありますから、自分で行うときは、どれだけ力を入れても大丈夫です。ただし痛くない程度に、必ず自分の手で行うようにしてください。
力を入れるのが難しい場合は、頬骨や額に当てている方のひじをテーブルにつくとやりやすいでしょう。朝、日中、夕方、夜の1日4回行うのが理想ですが、1日1回でも大丈夫。いつ、どこで行ってもかまいません。毎日続けることが大切です」
【プロフィール】
清水ろっかん/骨格矯正士、体幹整体サロン「ろっかん塾」主宰。『手のひらマッサージで目の不調がスッキリ整う 眼圧リセット』(飛鳥新社)など著書多数。
イラスト/勝山英幸
※女性セブン2021年3月18日号