芸能

日曜夜の視聴率戦争、TBS新番組『週刊さんまとマツコ』の狙いと落とし穴

日曜18時30分スタートの狙いとは?(時事通信フォト)

日曜18時30分スタートの狙いとは?(時事通信フォト)

 地上波テレビの4月改編が出揃った。大きな話題の1つは、TBSが日曜18時30分から19時まで『週刊さんまとマツコ』を放送することだろう。それにしても、なぜゴールデン帯ではなく18時30分からの30分番組なのか。

 日曜の他局の動向に目をやると、夕方から夜にかけて日本テレビが10年以上も強さを見せつけている。17時30分の『笑点』から21時台の『行列のできる法律相談所』まで世帯視聴率2ケタを獲得。これに対し、テレビ朝日は2018年10月から『ナニコレ珍百景』『ポツンと一軒家』を19時台、20時台に持ってきて、日テレを抜くことも珍しくなくなった。2局が首位の座を争い、TBSは取り残されている格好だ。

 今回の改編で、TBSはゴールデン帯への入り口強化を掲げている。日テレの18時台『真相報道バンキシャ!』は好調を維持しているが、フジテレビ『サザエさん』が18時30分から始まり、10%前後を取っている。また、3月まではテレ朝『ナニコレ珍百景』の開始時刻でもある。つまり、18時30分に一定の視聴者が動くと考えられる。

 TBSは固定ファンのいる『サザエさん』を切り崩そうという狙いはなく、日テレとテレ朝の視聴者を奪いたいのではないか。日テレが30分番組の『笑点』から『バンキシャ!』に繋ぐように、TBSは『さんまとマツコ』をゴールデンタイムへのブリッジとして機能させたいはずだ。

 TBSは日曜の19~20時台に苦戦しているが、21時台の連続ドラマ枠『日曜劇場』は好調だ。作品によって視聴率は上下動するものの、各クール大概2ケタを維持し、『半沢直樹』のような大ヒットも生まれている。

 だが、この武器を生かしきれていないと考えているのではないだろうか。縦の流れを構築できていないのだ。今回、TBSは日曜ゴールデン帯の改編には着手せず、19時台『坂上&指原のつぶれない店』(3月までは18時半から放送)、20時台『バナナマンのせっかくグルメ!!』の継続を選択した。裏番組が強力なため、じっくり育てる方針なのだろう。また、いきなり『さんまとマツコ』をゴールデン帯にぶつけるよりも、まずは18時30分開始で軌道に乗せ、いずれ1時間や1時間半の番組に拡大する思惑もあるかもしれない。

関連記事

トピックス

【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
各局が奪い合う演技派女優筆頭の松本まりか
『ミス・ターゲット』で地上波初主演の松本まりか メイクやスタイリングに一切の妥協なし、髪が燃えても台詞を続けるプロ根性
週刊ポスト
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
野田社長が語る
元イエローキャブ社長・野田義治が明かす「本物の芸能人を作る」グラビア論 「一枚ずつ服を着させていく」
NEWSポストセブン