「お笑いは、ネタうんぬん以上に自信満々にやることが大事」
2人から1人になると、単純に出力は半分になる。なので、本当に大変でした。これまでの何倍ものエネルギーが必要だった。ただ、自分の思った通りにできるという意味では楽しいし、楽です。コンビのときは、最後の方、ネタ中に相方に対して「わかってねえな」みたいにイラつくことがしょっちゅうあったので。
解散後、新たな相方を探そうと思ったことはありません。解散って、これまで積み上げたものが一瞬にしてゼロになる。廃業の危機にさらされるわけです。他人に自分の芸人人生を左右されるのは、もう絶対嫌なので。1人でやれるなら1人の方がいい。ウケたら全部自分の手柄にできますしね。そこは快感ですよ。
【プロフィール】
ハリウッドザコシショウ/1974年、静岡県生まれ。1993年から10年間コンビで活動。解散を機にピン芸人に。2007年『あらびき団』(TBS系)で話題となり、2016年には『R-1ぐらんぷり』優勝など活躍を続ける。
撮影/本誌・五十嵐美弥
※週刊ポスト2021年4月2日号