「いい加減にしなさい」という言葉では子供には伝わらない
約束を守ってもらう声かけ
【できないことより、できることを伝える】
Before「静かにしないと買ってあげないよ」
↓
After「静かにできたら買ってあげる」
「~しないと、〇〇できない」という言い方より「~すれば、〇〇できる」と、できることを伝える方が大切。
「たとえば、“約束通り静かにお買い物できれば、チョコレートを買えるよ”など。言い方次第で子供も受け入れやすくなります。反対に、“静かにできないならゲーム禁止”など、因果関係が明確でないペナルティーは控えましょう」
【段階的に行動にブレーキをかけていこう】
Before「いい加減にしなさい」
↓
After「その辺でやめようか」→「次は怒るよ」→「はい、アウト!」
「ゲームのしすぎやきょうだいげんかなど、いまの行動をやめさせたい場合、つい言ってしまいがちなせりふですが、子供は何かに夢中になっているとき、周りの声が聞こえにくくなります。そこで、“その辺でやめようか”“次は怒るよ”など、段階的にかつ複数回、行動にブレーキをかける声かけを。警告は徐々に、声を低くしていった方が効果的です」
【プロフィール】
大場美鈴さん/うちの子専門家。2013年より「楽々かあさん」として子育てアイディアを発信。主な著書に『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる!声かけ変換』(あさ出版)など。
取材・文/番匠郁 イラスト/サヲリブラウン
※女性セブン2021年4月1日号