子供の可能性を摘まずに「反対」するには?
【使ってはいけない言葉は具体的に指摘する】
Before「ハァ?いまなんつった?」
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After「“死ね”と言うのは、ダメ!」
「バカ」「死ね」「デブ」「キモイ」などの悪口や、相手を否定する言葉を子供が使った場合、具体的に「“死ね”はダメ」などと、どの言葉を言ってはダメなのかを指摘してあげよう。
「あわせて、なぜその言葉を使ったのかを聞き、代わりに使ってもいい言葉は何かを教えることも必要です。たとえカチンときても反射的に怒らず、一呼吸おいてから話しましょう」
【頭ごなしに反対せずリスクを教えてから判断させる】
Before「危ないでしょ」「無理でしょ」「まだ早いわ」
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After「そうするとこうなると思うけど、それでもいい?」
心配がゆえに、つい言ってしまいがちなこのせりふ。幼いうちは止められても、成長すれば難しくなるし、子供の可能性を摘むことになる。
「挑戦する姿勢は認めつつ、“1人で行くと、迷子になるかもしれないよ”など、行動に対する結果や可能性を予測して伝え、どうすべきかは子供に判断させましょう。リスクを想定できるようになれば、無茶な行動は自ずと減るはずです」
【プロフィール】
大場美鈴さん/うちの子専門家。2013年より「楽々かあさん」として子育てアイディアを発信。主な著書に『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる!声かけ変換』(あさ出版)など。
取材・文/番匠郁 イラスト/サヲリブラウン
※女性セブン2021年4月1日号