スポーツ

あだ名は「軍曹」 令和四強棋士・永瀬王座の野望は「全冠同時制覇」

永瀬

28才の永瀬拓矢王座

 全棋士参加によるドラフト会議を行なってチーム編成する団体戦で、将棋の早指し王を決定する番組『第4回ABEMAトーナメント』が3月27日から始まり、異色のルールも相まって注目を集めている。トーナメントでチームリーダーを務める永瀬拓矢王座がインタビューに応じた(取材・文/輔老 心)。

 * * *
 令和の将棋界で四強と言うと、豊島将之竜王・叡王(30歳)、渡辺明名人・棋王・王将(36歳)、藤井聡太王位・棋聖(18歳)、永瀬拓矢王座(28歳)の4人を指す。タイトルを4人で独占しているだけではなく、挑戦者として登場することも多い。

 その中で、ひときわ異彩を放つのが、永瀬王座だ。

「ゲームは一切やりません。それは老後の楽しみに取っています。老後はゲーム三昧です」

「棋士は体重コントロールが大切。重くなりすぎると正座がきつい。デザートを食べすぎるのは本末転倒」

「対局中にはバナナをほおばる。バナナは万能な食べ物ですから」

「強い人は美しい。贅肉がなくなって筋肉の美しい筋が見える感じになってきます」

 発するコメントのひとつひとつが際だっている。少年時代に将棋に没頭した理由だってひと味違う。

「将棋だけが人並みにできたから。子どもの頃、学校が嫌いで、勉強ができなくて、他人の半分しかできなかった。でも将棋は人並みで、中くらいにできたから没頭したんです。ほかのことが鈍臭すぎましてね。子どもは残酷なので、辛かったなあ(遠い目)。14歳の自分にかけてあげたい言葉は、『今を生きれば、将来は暗くないぞ』」

 幼少期の実力を「人並み」と語る彼は、どうやって強くなったのか。それも四強と呼ばれるほどに──。

関連記事

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
外交ジャーナリスト・手嶋龍一氏(左)と元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が対談
【手嶋龍一氏×佐藤優氏対談】第2フェーズに突入した中東情勢の緊迫 イランの核施設の防空網を叩く「能力」と「意志」を匂わせたイスラエル
週刊ポスト
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン