国内

殺人、詐欺、餓死…ママ友トラブルから発展した闇事件ファイル

幼女の遺体は、加害者の実家近くの山林に埋められていた(時事通信フォト)

文京区幼女殺人事件の幼女の遺体は、加害者の実家近くの山林に埋められていた(時事通信フォト)

 一般的な友人関係とは異なり、何かと難しい部分も多いと言われる「ママ友」。今年3月には、福岡県で5才の男児が餓死し、その母親とママ友が逮捕されるという凄惨な事件も発生した。ときに「ママ友」の関係が、事件に発展することもあるのだ。ここでは、人々の記憶に強く残るママ友トラブルから生じた重大事件を紹介する。

文京区幼女殺人事件(1999年)

 当時2才だった幼女が東京都文京区音羽で行方不明になり、3日後に、幼女の母親のママ友(当時35才)が「両親の自宅に隣接する山林に埋めた」と、夫に伴われて警察に出頭した、殺人・死体遺棄事件。

 加害者は静岡県出身の几帳面で責任感が強い内向的なタイプ。一方、被害者の母親は社交的で友達の多いタイプだったという。当初、犯行動機は受験に合格した被害者母への逆恨みかといわれていたが、後に、ママ友への行きすぎた憧れが憎悪へ変わったといわれるように。

 2002年11月に東京高裁で、懲役15年の実刑が下された。

セレブ幼稚園ブランドバック購入詐欺事件(2013年)

 大阪にある名門幼稚園で起こった詐欺事件。PTA会長も務めていた加害者が、4人のママ友に、「入手困難なブランドバッグを正規価格の4分の1程度の値段で購入できる」と持ちかけ、1人あたり50万〜119万円を振り込ませたが、バッグは届かなかった。結局、被害者たちが弁護士に相談し、警察に被害届を出したことで事件が発覚した。

 加害者は、2013年、大阪府警天王寺署に詐欺罪で刑事告訴された。ママ友から集めたお金は、ホスト遊びや旅行費用などに使っていたという。

栃木県ママ友連続殺人事件(2015年)

 2015年4月、栃木県佐野市の私立小学校に通う児童の母親2人が、ママ友間の陰湿ないじめを苦に連続して自殺した事件。子供がいじめを受けて不登校になったことで、自殺した2人の母親が、いじめを主導していた児童の母親に「いじめをやめてほしい」と訴えるうちに孤立していったことが、自殺の原因とされている。

 ただし、佐野市や小学校の調査では、「児童や母親の間にいじめはなかった」と結論づけられている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

令和6年度 各種団体の主な要望と回答【要約版】
【自民党・内部報告書入手】業界に補助金バラ撒き、税制優遇のオンパレード 「国民から召し上げたカネを業界に配っている」と荻原博子氏
週刊ポスト
なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
常に全力笑顔の林家つる子
《抜擢で真打ち昇進》林家つる子、コロナ禍でYouTubeに挑戦し「揺るがない何かができた」 サービス精神旺盛な初代・林家三平一門の系譜
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン