スポーツ

開幕から低迷続くDeNA 新監督就任でもコーチ陣容変わらぬ球団体質

2021年のチームスローガンは「横浜一心」だが…(時事通信フォト)

2021年のチームスローガンは「横浜一心」だが…(時事通信フォト)

 三浦大輔新監督を迎えた横浜DeNAが低迷している。開幕6連敗でスタートし、4月9日から3カード連続で勝ち星なし。現在、8連敗中で借金12と最下位を独走している(記録は4月18日現在。以下同)。プロ野球担当記者が話す。

「まだシーズンは始まったばかりで、ソトやオースティンも復帰した。これから浮上する可能性はあります。ただ、フロントの責任はもっと問われるべきでしょう。外国人選手が開幕前に来日できなかった不手際は言わずもがなですが、首脳陣が昨年とほとんど変わっていない。1、2軍のコーチを数人入れ替えただけで、新任は仁志敏久2軍監督だけ。

 普通の球団なら、新しい監督が就任すれば、腹心のコーチを数人据える。三浦監督は生え抜きで、一昨年は投手コーチ、昨年2軍監督を務めていた。チーム事情をよく知る今の首脳陣を望んだのかもしれませんが、Bクラス転落の責任を取って監督が交代したのに、コーチがほとんど変わらない球団は珍しいですよ」(以下同)

 コーチを生え抜き中心で固める球団体質は、DeNAが経営する以前から変わっていない。権藤博監督は就任1年目の1998年に38年ぶりの優勝に導き、3年間Aクラスを保ったが、2000年限りで退任。翌年には、西武の指揮官を9年務めリーグ優勝8回を達成した森祇晶監督が就任した。この時、森監督はともに西武の黄金時代を築いた黒江透修ヘッドコーチを連れてきたが、その他のコーチはほとんど前年と変わらなかった。

「チーム力の向上は、監督と選手がいかに同じ方向を向けるかに懸かっている。特に、バントをしないと公言していた権藤監督と5点勝っている終盤でもバントをする森監督では、目指す野球が全く違った。それなのに、森野球を完全に理解しているコーチは黒江ヘッドしかおらず、他のコーチ陣は戸惑った。この年、横浜は3位に滑り込み、オフに森野球をよく知る森繁和投手コーチ、辻発彦守備走塁コーチが就任します。しかし、2002年は最下位を独走し、シーズン途中で森監督が解任されました」

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン