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1964年東京五輪「東洋の魔女」を支えた天ぷら店の勝利の弁当

東洋の魔女たちも食べた「てんぷら石原」の天丼

東洋の魔女たちも食べた「てんぷら石原」の天丼

 東京五輪の開幕直前となった今、1964年から味を守り続ける名店がある。当時、日本人を歓喜の渦に巻き込んだ女子バレーやサッカー、マラソンなどを応援した店主たちが語る。

“東洋の魔女”を支えた勝利の弁当「てんぷら石原」

 女子バレー日本代表チームに弁当を届けていた石原ヨシノさん(75)は、今も息子と店に立つ。

「寿司店を営む親戚が女子バレー関係者と親しく、五輪中に試合の日のお弁当を頼まれたんです。選手と役員の約500人分を3食ですから、朝5時から12升のお米を炊いて準備にフル回転。“東洋の魔女”は強かったので店の私たちも気合いが入りました。

 お弁当を届けると、大好きだった河西昌枝キャプテンが『ありがとう』と微笑んでくれて、とても嬉しかった。東洋の魔女の皆さんには五輪後にも縁あってこの店の天丼を届けたことがあるんです。今でもその当時から大事に継ぎ足してきたタレが受け継がれています」

「てんぷら石原」
【住所】東京都港区南青山2-13-7
【営業時間】当面11時半~14時半(日祝は14時まで)、17時半~20時(夜は前営業日までに要予約)。
【休業日】土

「お弁当を届けると、大好きだった河西昌枝キャプテンが『ありがとう』と微笑んでくれて、とても嬉しかった」

弁当を届けると女子バレー河西昌枝キャプテンが微笑んでくれたという

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