ヤクルトは中村悠平が95試合中69試合に先発し、そのうち37試合で2番を打つなどバッティングでもチームに貢献。打率は2割9分7厘とセ・リーグ打撃10傑に入るほどの活躍を見せている。2番手として控える古賀優大は24試合に先発出場し、15勝6敗3分で勝率7割1分4厘を誇っている。ただ、打率は2割5厘と、中村には及ばない。
「阪神もヤクルトも2番手捕手は打撃に課題を抱えている。小林は、その中でも30打数4安打で打率1割3分3厘と最も打てていない。たとえ打率は低くても、梅野のように得点圏に強いとか、昔の巨人の山倉和博のように忘れた頃にホームランを連発するとか、何らかの特徴が出てくれば、原監督もスタメンで起用する機会が増えるのではないでしょうか」
捕手は守備重視と言われながらも、打てなければレギュラーには定着できない現実がある。抑え捕手として機能し始めた小林だが、ポジション奪回のためには、どう打撃力を上げていくかが鍵となるだろう。