「文武さんは、読売新聞の渡辺恒雄さん(読売新聞グループ本社代表取締役主筆)と親しかった。旧制東京高等学校の同学年で、その頃からの関係があったと聞きます。文武さんの葬儀では、渡辺恒雄さんは友人代表で弔辞を読んでいます。渡辺さんはいろいろと政治家に厳しく当たることも多いが、父親との関係があるからか、文雄さんには温かく接してきたとも言われています」
政治部のベテラン記者が言葉を継ぐ。
「渡辺さんは開成中学から東京高等学校に進んでいる。つまり、岸田文雄さんは開成の後輩でもあるんです。コロナ禍になる前は、同じく開成OBの武藤敏郎・前日銀副総裁らに交じって、渡辺さんの会合にも呼ばれていました。今後も大きな後ろ盾になっていくのではないでしょうか」
世襲議員のイメージが少ない新総裁に見えるが、人脈の面では大きな“父の遺産”があるようだ。