ライフ

コロナ感染で結膜炎を発症する可能性 目の充血で感染が発覚する例も

目の病気

子供のうちから定期的に眼科を受診することが大切

 体の器官の中でも我々が最も酷使し、重要性も高いのが「目」。不調を自覚しやすいこともあり、違和感が生じても加齢や疲れだと軽く見くびってしまう傾向も強い。

 1人1台、スマートフォンを持つことが当たり前になった昨今、ドライアイに悩む人も増加傾向にある。あまりにも目の乾きが続くなら、膠原病のシグナルかもしれない。道玄坂加藤眼科院長の加藤卓次さんはいう。

「膠原病とは、全身の血管や関節などに炎症が見られる病気の総称で、有名なのはリウマチです。その膠原病のなかでも、ドライアイが強く出る代表的な症状がシェーグレン症候群と呼ばれます。原因不明の病気ですが、眼科を受診したことで早期発見ができたこともあります」(加藤さん・以下同)

 このように、早めに眼科を受診することは、あらゆる病気のリスクを察知することにつながる。しかし、眼科でも治療できない目の異常が存在する。8〜10才くらいの子供の視力低下は、心因性の視力障害の可能性がある。

「近視や遠視ならメガネをかければ視力が上がりますが、メガネをかけても見えないままで、眼球や視神経にも異常がないことがあります。そんなときは心因性視力障害を疑いますが、とても些細なことが原因だったり、本人にストレスの自覚がないことさえある。多くの場合、1〜2年ほどで自然に治ります」

 親子のコミュニケーションに不足を感じるなら、積極的なスキンシップが有効だ。そして、いまは特に、目の充血を甘く見てはいけない。眼科医の間では新型コロナウイルス感染によって結膜炎が起きることは常識であり、日本眼科学会も新型コロナは口や鼻だけでなく、目からも感染するリスクを警告している。

「熱もなく、目の充血によって新型コロナに感染していることが発覚する患者もいます。ただの結膜炎だと油断せず、目が充血したら、その後、発熱がないかなどチェックしてください。

 最近はリモートワークが増えて、いままで以上に目が疲れている人が多いですが、目を休めてほしい。目を健康にしたことでほかの病気を直接的に防ぐのは難しいですが、健康なはずの目に異変が起こったら、それは重大な病気のサインかもしれません」

 半日以上かかる人間ドックを毎年受けるのは大変だが、眼科の受診だけなら費用も安い。少なくとも1年に1回は眼科へ検診を受けに行こう。

※女性セブン2021年11月4日号

関連記事

トピックス

民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン