スポーツ

DeNAの弱点克服へ 待望の相川亮二コーチ復帰で捕手陣はどう変わるか

2008年以来の横浜復帰となる相川亮二コーチへの期待(写真は2007年。時事通信フォト)

2008年以来の横浜復帰となる相川亮二コーチへの期待(写真は2007年。時事通信フォト)

 横浜DeNAベイスターズは長年の課題を克服できるか──。今季まで巨人に在籍した相川亮二コーチがバッテリー担当として古巣に帰ってきた。1994年のドラフト5位で東京学館高校から横浜ベイスターズに入団した相川は5年目にプロ初出場を果たし、10年目に初めて100試合出場を達成。横浜では谷繁元信以来となる待望の生え抜きレギュラー捕手としてチームを支えていたが、2008年オフにFAでヤクルトへ移籍した。

 それ以降、ベイスターズは正捕手に悩まされてきた。相川が離れてから横浜で年間100試合以上にスタメン出場した捕手は戸柱恭孝(2016年110試合)のみ。レギュラーを固定できていない。かといって、捕手の併用がうまく機能しているとも言い難い。プロ野球担当記者が話す。

「今季の最多スタメン捕手は伊藤光の47試合。正直、抜きん出た選手がいないので、取っ替え引っ替えしている印象です。DeNAと広島を除くセ・リーグの4球団は1人の捕手が95試合以上先発しており、広島はリーグ打率2位と“打てる捕手”の坂倉将吾を一塁と兼用させながら、3連覇も経験したベテランの會澤翼と併用したので、DeNAとは事情が異なります」(以下同)

 今季のDeNAでは伊藤の47試合に次いで、戸柱恭孝39試合、山本祐大33試合、嶺井博希22試合、高城俊人、益子京右1試合ずつと6人もの選手が一軍で先発している。

「見方を変えれば、どの捕手もある程度の経験は積んでいる。そこに相川コーチがどんなスパイスをかけ、成長を促すか見ものです。今季までDeNAは現役時代の実績が少ないバッテリーコーチと長年にわたって契約してきた。捕手の伸び悩みの一因でもあったかもしれません。逆に言えば、指導者次第で大きく伸びる可能性を秘めている。

 相川コーチは3球団で現役生活を23年も続け、アテネ五輪やWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)という国際舞台も経験した。現役時代は優勝と縁がありませんでしたが、指導者として巨人の連覇に貢献した。リードの引き出しを豊富に持っている相川コーチの加入で、DeNA捕手陣の潜在能力が引き出されることも期待されます」

関連キーワード

関連記事

トピックス

令和6年度 各種団体の主な要望と回答【要約版】
【自民党・内部報告書入手】業界に補助金バラ撒き、税制優遇のオンパレード 「国民から召し上げたカネを業界に配っている」と荻原博子氏
週刊ポスト
なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
常に全力笑顔の林家つる子
《抜擢で真打ち昇進》林家つる子、コロナ禍でYouTubeに挑戦し「揺るがない何かができた」 サービス精神旺盛な初代・林家三平一門の系譜
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン