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2021.12.01 07:00
女性セブン
人気衰えぬ桐たんす 釘を使わず板と板を挟む「指し物」技術が海外で反響
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『ねじれ組ほぞ』

「桐たんすを作るうえでかんな掛けは最も重要。微調整を繰り返すことで気密性の高いものになります」と話す三本和好さん

2020年度「全国伝統的工芸品公募展」で全国商工会連合会会長賞を受賞した「希」。引き出しには漆塗りによる市松模様を配している

三本さんの作品に入った工房マーク

三本さんが行う「ねじれ組ほぞ」は角度を付けた斜めのほぞが特徴。「一度はめると簡単には抜けず、箱組としては最強です」

「ねじれ組ほぞ」の頑強さが、引き出しを締めると他の引き出しが開くほどの緻密さを生み出す

桐材は丸太を製材した後、約1年かけて板干しをする。雨にさらされ晴れて乾燥するのを繰り返すうちに、表面に「渋」が出て黒く変色。これをカンナで削ればたんすに使える白い板になる
